ふぞろいな水玉模様。
水玉自体はデザインとしてはとてもポピュラーなのに、彼女の水玉は不思議と脳裏に残る。

そんな彼女の出身が長野県ということが誇らしいので、さっそく展示を見に行ってきました。
90歳をこえてなお、創作を続ける草間彌生。毎年新しい作品を発表している。

そんな力はどこから湧き出てくるのか。
展示を通じて彼女の心に少しでも触れられたらいいなと思い、向かったのは松本市美術館

このカラフルでポップな外観。

そして館内でも大きな作品が出迎えてくれています。

これから観る展示にも自然と期待が高まります。

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展示内容と作品

初期作品と立体展示

作品は一部許可されたものをのぞいて、基本的には撮影禁止でした。

初期の作品は、油絵をベースとして写真などを切り取ってコラージュしたもの。
鉛筆画のような線の細いもの。

よく目にする水玉や多色なものとは全く違う雰囲気で、それが意外でした。

べったりと塗りつぶした重い色に、蝶や瞳などのモチーフがはりつけられている。
1枚の絵の上で、異質なものが何層かに重ねられている。

彼女は幼いころから幻覚や幻聴に悩まされていたから、目に映る世界が本当にそんなふうに見えていたのかもしれない。

歩みを進めると、暗い作品が多い印象から一転、空間をそのまま使った展示が現れる。

まるでシティポップのCDジャケットのような。フリッパーズギターを連想した。

照明の効果もあって、彼女の世界観にまるっと呑み込まれたよう。

写真におさめられないのが残念でしたが、今回一番大がかりですてきな空間だった。

「わが永遠の魂」シリーズ

開放的な空間の壁面に飾られた作品は圧巻。

この「わが永遠の魂」シリーズは、2009年から着手して現在も新しい作品を生み出している。
大型のアクリル画でどれも見応えがある。


この場所は撮影OKだったので、作品の前で思い思いに写真を撮っている人が多かった。

シンプルに見える作品でも、細かいところまで目をこらすと緻密さやこだわりが感じられます。

2色のみのダイナミックな作品は、ベタ塗りの上に別の色で模様を描いていく過程がある。
描き上げていく姿を想像しながら、ひとつひとつ見入ってしまった。

ところで。
彼女の言葉のなかで印象的に残っている一節があります。

『芸術の創造は孤高の営み』という言葉。

草間彌生は、たびたび創作することを「闘う」と表現する。
想像するに、ひとり、作品と格闘することは、=孤独と闘うことでもあるのではないかと私は思う。

しかし、彼女が言うのは「孤独」ではなく「孤高」。
孤高の意味をあらためて調べたら、「ひとり自分の志を守ること」とあった。

芸術とは自分の思いや志を貫き続けること。という解釈をした。

草間彌生は、人生を通してまさにそれを体現している。

もちろん才能や努力という芸術家としての素養を持っていたとしても、
創作して世に発表することを続けているのは、並大抵のことじゃない。

ひとつのことをやり続けることは、単純なようでむずかしい。
それは、芸術家という肩書きを外して同じ人間としての目線で見ても凄いことだ。

今も1日か2日に1つのペースで作品を生み出している彼女は圧倒的だ。
もう創作活動の年数は70年くらいになるんじゃないか。
まさに生きる芸術。

そんな彼女の作品と対峙すると、何かひとつでも感じることがあると思う。
単純にカラフルでかわいらしい作品も多いから、見ていて楽しい。

今日も絵筆をにぎっているのかな。

ミュージアムショップ

美術館に行くとポストカードやグッズをのぞくのも楽しいですよね。

草間彌生の代名詞にもなっているかぼちゃはグッズがたくさんありました。
ストラップや手ぬぐい、Tシャツなどどれもかわいいです。
文具やポストカード、画集、トートバッグなどいろんなものが揃っていました。

私は、好きな水玉のポストカードを買いました。

人形は、事前に人形つきの前売り券を買っていたので引き替えてもらいました。
ショップではYAYOIちゃん人形は売り切れでしたが、4月中旬入荷予定と書いてありました。

欲しい方は、見かけた時にすぐ買ったほうがいいと思います。

展示情報

概要

展覧名:草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて

公式サイト:草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて

会期:2018年3月3日(土)~7月22日(日)

観覧所要時間:約1時間30分 観光バスが入り混雑していました

美術館までのアクセス

会場:松本市美術館

施設情報:
長野県松本市中央4丁目2-22
0263-39-7400

車の場合は美術館に駐車場あり。ただしそこまで台数は多くないです。
私が行った日は観光バスが入っていて満車でした。

松本駅から来る場合は、徒歩約15分。

あまり歩きたくない方はイオンモール行きの無料バスに乗るといいです。
イオンモールで降りて美術館までは徒歩5分です。

関連の展示

松本市内の4ヶ所で館外展示も開催されているので、そちらも足を運んでみるといいと思います。

館外展示は観覧無料で写真も撮れるので気軽に行けますね。
私もまた会期中にまわりたいなと思っています。

美術館の外にも随所に草間イズムが見られます。
市内は水玉模様のラッピングバスが走っていますよ。

孤高の芸術、草間彌生。

あなたも彼女を感じに、ぜひ足を運んでみてください。

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