序盤のほうで、やさしくこう問いかけられる。

理想のライフスタイルを手に入れるために、「自分はどんな生き方をしたいか?」という問いから逆算している。
「自分はどんな生き方がしたいか」=「自分にとっての幸せはどこにあるのか」を探るということ

あなたの幸せはなんですか?
やりたいことはありますか?

大なり小なり人は、自分の考える「幸せ(夢、理想)」に向かい、
「それを実現するにはどんな道筋でどんな手段が良いのだろう」と頭を悩ませていると思う。

もっと軽い感じで言えば、
「もう少し気持ちにゆとりを持ってできれば楽しく働きたいな。」と思う人は多いと思う。

一言で言えば、この『なめらかなお金がめぐる社会』という本は、幸せを求めるための手段を教えてくれる本だ。

理想を実現しようとするとき、それをむずかしくする障害が2つある。

1つは、気持ちを持ち続けること。
1つは、お金を確保すること。
そしてこれらは互いに密接に関わっている。

たびたび立ちふさがってくるこの障害に悩むあなたに、ぜひ読んでほしい一冊です。

いつしか夢を持ち続けることも難しくなった

子どもの頃は何になりたいか聞かれたら即答できた。

それがいつしか口にすることを躊躇するようになる。

今まで誰かの指示やアドバイスで動いてきたのに、「あなたの自由にやってみていいよ」と言われた途端、何をどうしていいか困ってしまう。

そして、考えるほどに現実の足りないものばかりが頭をよぎって、心に小さく灯した夢は、いつのまにかうやむやになってしまう。

年を重ねると言い訳のバリエーションが増えて、夢を持ち続けること自体が難しい。

お金がないから事業ができない?


理想を実現する!というと、なにか事業をしなければ!という発想になる人は多いだろう。

勤めている会社をやめ、事業を立ち上げるお金を準備したり、マーケティングリサーチもやって・・・と、一言で言えば、事業をおこすことは総合的にハードルが高いのが現実だ。

  • 足元を見てお金を貸し渋る銀行
  • 前例がないことをやりたがらない会社や行政

今まではこのような対立した構図で、ここをいかにクリアするかということに非常に体力を使っていた。

そこへ颯爽と登場したのが、クラウドファンディングだ。

今までのお金の流れ方だと、銀行とか大企業、行政などが「大きなコンピュータ」として機能していた。そこを取っ払って、個人同士のお金のやりとりを活発化したい。それがクラウドファンディングの基本スタンスだ。

しかし、

富むものがさらに富むような格差社会が助長される可能性がある。
どちらかというと、その差を縮める、もしくはどんな人でも声をあげられる選択肢を提案していきたい。

個人同士のお金のやりとりが活発化すれば、お金を集めやすくなり、事業だって小さく始めることができる。

いきなり大がかりな事業というふうに構えるのではなく、「生業」「サービス」「商い」といったシンプルな言葉に置きかえてみる。

そして最初に思い描いていた「人への思いやり」の原点まで立ち返ってみれば良い。

そうやって「こんなことがしたい」という最初の原点まで分解してみて、ひとまず手をつけてみればいい。

「事業」の敷居が低くなって、最初の一歩も踏み出しやすくなる。

「普通」の個人がもっといろんなことにチャレンジしやすくなる。

清水の舞台から飛び降りなくても良くなる。

いきなり大きな壁を越えよう!と気負うことなく、階段を1歩ずつ上がっていくような手段を教えてもらったようで、ハッとした。

夢の実現を助けてくれるような選択肢が増えると、障害は今より小さく感じられるようになるだろう。

クラウドファンディングがもたらす新しい"ものさし"

これから先の社会は、単純に有名であるとか、学歴や肩書が立派だとか、そういった価値観は影をひそめる。

発信力があったり、みんなに有益な情報をもたらしてくれる、「人の役に立てる」ことが新たなステータスになっていく。

人の役に立つことで信用が積みあがっていき、それが良しとされる社会。

つまり「評価経済」社会=信用の有無が大きな影響力を持つということだ。

(ただし、信用を積み上げるために品行方正でいなければならない危うさについても書かれている。)

誰もが得する仕組みを考えることは、社会変革を仕掛けていくときにとても大事なこと。

本の中で提示されているフィンテック(金融包括)の例には可能性を感じる。

これが実現したら・・・と想像してみただけでワクワクするものばかりだ。

この本を読むと新しいアイデアにふれて驚くことが多い。

等身大の仕事の作り方のヒントも書かれているので、あなたに合ったやりたいこと×手段の相性を考えられます。

そして定期的に読み返すと、自分の考え方・立ち位置を確認できます。

クラウドファンディングってなんぞや?という方は一度こちらをご覧ください。

Wikipedia クラウドファンディング

CAMPFIRE CAMPFIREとは?

実際見てみてクラウドファンディングという手段に興味が出た方は、本のほうもぜひお読みください。

また、書店の可能性・本の流通システムについての記事も書いています。

こちらもぜひお読みください。

現場からは以上です。

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