芸人・南海キャンディーズの山里亮太。漫才のときのトレードマークは赤ぶちのメガネとスカーフだった。

長いあいだテラスハウスを見ていると、本編より「山ちゃん」こと山崎亮太のコメントの面白さに惹かれることが多い。

たいてい下世話だったり悪口のたぐいの、最初からオブラートを破り捨てたような感想や考察。

もちろんYOUや徳井義実といった、悪ふざけに走る大人たちとの相乗効果もある。

「いやいや言い過ぎでしょ」って思うこともあるけれど、彼の発言で思わず笑ってしまうような人はもしかしたらたくさんいるんじゃないだろうか。

実際わたしもその一人で、性格の悪さを自称しているようですこし気が引ける。

最近加筆されて文庫版で出たのを機に、面白さの構造を探るべく彼の著書を読んでみた。

そこには圧倒的かつシンプルな答えが書いてあったので感想を書いてみたい。

ツッコミの構造

誰かのコメントについてすかさず反応して笑いをとっていく。

そう、そもそも山ちゃんはツッコミというかコメンテーターに近い感じがするのだ。

その山ちゃんの脊髄反射のようなコメント力はどういう構造になっているんだろう。

その答えのヒントとなるような、ツッコミについて語る興味深い文章があった。

僕の理想は、しずちゃんだけで笑いを成立させることだった。
それはどういうことかというと、ツッコミはお客さんの心の中でしてもらう。
なので、はっきりとしたツッコミが本来入るところに僕はツッコまない。
お客さんが心の中で突っ込んだところに、同じ方向の感想に近い言葉をツッコミのテンションで言うようにした。

お客さんが抱く感想を想定して、その一歩先のコメントをツッコミとして発していく。

こういうタネ明かしをしてもらうとすごく納得できるような気がする。

限りなく感想に近いかたちのツッコミということもわかった。

ただここでまだ疑問が残る。

漫才ならあらかじめツッコミを決めておくことができるのに対して、どんな発言が飛び出すかわからないトーク番組はどうだろう。

異常とも言えるくらいのスピードで繰り出されるカウンターはまだ解明できないでいる。

反射的にコメントをかぶせて笑いをとる技術は、きっと想像に及ばない経験のなかで培ってきたものなのだ。

そして著書のなかでたっぷり語られる日課帳の存在。

彼は毎日のようにノートに自分の反省や改善策、カチンときた人の悪口などを書いている。

「毒出しバラエティ 山里&マツコ デトックス」

他人から投げつけられる蓋をしておきたいような言葉もガソリンに変えてしまうくらいだから、心を燃やし続けることができるんだなと思った。

Twitterなどで一般人にも好戦的な姿勢を見せる山ちゃんなので、今後も遠くからコメントを楽しんでいきたい。

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現場からは以上です。

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