今回は、アルバム「GANG PARADE takes themselves higher!!」を全曲紹介していきます。
聴きどころをおさえた上であらためて聴くとより楽しめます。
また、メンバーのラジオやインタビューでのコメントも参考にしています。
もくじ
クオリティの高い楽曲と等身大の揃ったダンスが魅力
新幹線で震える
GANG PARADEのマスタリング音源。
完全にコロシに行くぞ来年はGANG PARADEが。— 渡辺”ジュンジュン”淳之介 (@JxSxK) 2017年10月22日
まずは、プロデュースを手がけている渡辺氏のコメントです。
アルバム全体の印象として言えるのは、曲のクオリティが高いということです。
もともとこのGANG PARADEはEDMをベースに作られた楽曲が多いです。
※EDM:エレクトロニック・ダンス・ミュージック
ということで、観客を踊らせたり楽しい気分にさせる楽曲が多いということです。
しかし、今回のアルバムは持ち味のEDMに加え、ロックやヒップホップの要素も打ち出してきています。
つまり曲のバリエーションも豊富なので、一曲ごとに違った魅力が楽しめる一枚となっています。
全曲メンバーが振り付けしたダンスにも注目です。
イミナイウタ
タイトルの通り、歌詞もよく聴き取れないし、MVもとりとめが無く作られている、特にこれといったメッセージもない曲。
歌詞カードにも歌詞は記載されていない。
メンバーも機械のように無機質に歌っていると語っている。
しかし、ライブだとダンスも相まってとてもステージで映える曲。
最近のライブでも一曲目にやることが多く、終盤一人ずつソロでダンスをするパートがあるので盛り上がります。
「オリンピックまで待てない」「オリンピック!2020!オリンピック!」というフレーズが旬。
GANG PARADE
メンバーであるキャン・マイカのおすすめ曲
マイカ「"嵐を巻き起こすっていう感じで歌詞を書いてください"って言われて
この曲はGANG PARADE表記になっているんですよ、作詞が。
だからメンバーみんなの書いた歌詞がちょっとずつ合わさってる曲になってるんですけど、
私の書いた”愚連隊行進”っていう歌詞がサビに入ってるので嬉しいので、ぜひそこはみんなに聴いてほしいなと思いますね」ミキ「めっちゃいい。ほんとにサビ」
マイカ「やったね!あと振り付けもみんなでできる振りにしたので、ぜひライブでも一緒に手挙げて踊ってほしいなって」
ユア「シンガロングできる曲だから歌いたいね、みんなで」
マイカ「あと今回衣装がスケバン風になってて、今回この曲が特にスケバン風な振り付けにしたのでいっぱい注目してほしいポイントがあります」
ミキ「そうね。盛りだくさんだもんね」
ユア「絶対盛り上がる」
8の字に頭を振ったり、バイクを乗り回したり、バイクを駐車したり。
メンバーが語るように、ダンスはスケバン風振り付けが見どころです。
サビに入ると聞こえてくる、音を重ねたリフが印象的。
Are you kidding?
曲全体を通じてシンセの音がアクセントになってる。
曲の始まりは「BOUNCE!×3」とポップで可愛いけど、サビに向かうにつれて重厚な音になっていく。
なりたい者なれなくて "もしも"イメージして諦めた
過去だけを もう一度
過去の自分から新しく「なりたい自分」になるというメッセージが込められた歌。
普通の日常
メンバーのユメノユアのおすすめ曲
ユア「この曲はユアが初めて作曲させてもらった曲なんですけれども、
作曲に至った理由としては、WACK全体でWACKの関係の曲を作ってくれてるSCRAMBLESさんっていうチームがあるんですけど、曲のコンペみたいなのがあって。
元メロだけ30曲パターンくらいあって、それで"自分の好きなの何個か選んで歌のメロディーを作って歌って送ってみてください"っていうコンペがありまして。
それにメンバーもみんな参加して」マイカ「携帯のボイスメモに歌って送ったの超はずかしかった(笑)」
ミキ「今聴くと絶対恥ずかしいやつだ(笑)」
ユア「それで使ってもらった」
マイカ「唯一すぎるよね(笑)」
ミキ「ほんとすごいと思う」
ユア「ありがとう」
ミキ「作詞もすごいじゃん、ユア。
プラスで作曲きたからマジやべーなって思ったもん(笑)」マイカ「すごい天才的」
ユア「なんか曲がユアっぽいって言ってくれて。
作詞は竜宮寺さんがやってくださってるんですけど、ユメノユアをイメージして"こういうふうに過ごしてたらいいな"みたいなのをイメージして書いてくれたらしくて、
他人というか自分じゃない人から見た私のイメージが、たぶん作詞にも書いてもらったっぽくて良かったなって」ミキ「すごいユアの曲だもん」
マイカ「ソロ曲かと思っちゃうくらい(笑)」
ミキ「レコーディングのときに2組に分かれてレコーディングして、最初ユアとアヤが録ってたんだけど、
その2人が録ったやつをあとのメンバーに送ってきてもらったときに、ユアだけが『普通の日常』歌ってるやつがきてたの。
そしたらね、それ聴いた瞬間に、"え、私たち録るとこあるの?"くらいに(笑)」マイカ「え、これで完成じゃんって思ったよね(笑)」
ミキ「すごい思ったそれ(笑)それくらいユアにぴったりな曲だなって」
ユア「ありがとう(笑)」
ユア「ギャンパレの今回のアルバム、激しめというかさ、ノれる曲がいっぱい多いからさ、ちょっと違う一面な一曲かなと思って」
ミキ「そうだね。これでちょっと頑張ってかわいさ出していこう?(笑)」
ユア・マイカ「(笑)」
ユア「でもあたし思ったんだけどさ、みんなかわいく歌ってるじゃん、ちょっと」
マイカ「歌い方違うよね」
ユア「メンバーのかわいさもみんなに聴いて感じてほしい」
アイドルというイメージに一番近いのではないか。
チョコレート バニラアイス
甘い甘いものが好きよ
メンバーのユメノユアをイメージして、甘いものが好きな女の子を可愛く描いている。
フォークダンスを彷彿とさせる、ペアが入れ替わっていくダンスもかわいい。
FOUL
シングルでもリリースされている、希望に溢れたスケールが大きい曲。
「BODY&7SOUL」とシンガロングする一体感がある。
その場面のダンスで中心にいるドクソンは、神様をイメージしているらしい。
I need you I love you I want you
Bメロからのココのラップがとても良いアクセントになっている。
ラップのバックで歌われているメロディーもよく聴いてみてほしい。
メインのラップと重なりあってサビへ向かって盛り上がっていく。
曲が展開していくにつれ雰囲気が変わるので、アルバムの中で一番ストーリー性があると思う。
曲の最後、ユアちゃんがしっとり歌って終わるのも良い。
Plastic 2 Mercy
GANG PARADEの前身にあたるプラニメ時代からの名曲。
ギャンパレにとってのアンセム。激しいダンスをしながらも、歌やハモりに安定感がある。
冒頭から曲中流れる印象的なリフはサビで最高潮。
楽器演奏での再現度は難易度が高めなので、EDMの強みを生かしたサウンドと言える。
TIE
メンバーのヤママチミキのおすすめ曲
ミキ「めっちゃかっこいい。(イントロが)怪しい雰囲気」
マイカ・ユア イントロを歌う
ミキ「メンバーのユイ・ガ・ドクソンの初作詞となっています。おめでとうードク!」
マイカ・ユア「おめでとー!」
ミキ「ドクは作詞があんまり得意じゃないって悩んでたんですけど、
今回こうやってTIEを作詞して、すごい良い曲でびっくりしたんだけど。
みんなどう思った?これドクっぽくなくない?」マイカ「すごいよねー!!だっていろんな言葉入ってるし、”ムービースター”って入ってるのが好き(笑)」
ユア「ムービースターってSiSっていうGANG PARADEに新しめに入ってきたユユとドクとココのことなんだけど、
『SiS消滅の詩』っていう映画があって、それが放映されてからすごい”ムービースター”って言ってたもんね。
そこを私が歌ってんだけど(笑)」ミキ「そこが逆にいいんじゃない?(笑)」
ユア「3人を思いながらちょっと歌おうと思って(笑)」
マイカ「いいね~(笑)」
ミキ「なんかドクっぽさもありつつ、けっこうドクっぽくもないとこもあるから、逆にユイ・ガ・ドクソンの中身が知れる一曲になってると思う。
だからみんなにもドクソンが作詞したっていうことにも注目して聴いてもらいたいなと思います」ユア「わたしAメロのココとドクのすごい凶悪な感じが好きなんだけど」
ミキ「低い声のね。めっちゃかっこいいよね!」
マイカ「最初低いけどさ、いい声してる」
ミキ「そういうところにも注目して聴いて欲しいね」
イントロ、サビ終わりにただよう、マイケル・ジャクソン感。
冒頭のスリラーを彷彿とさせるようなダンスも楽しい。
Beyond the Mountain
ラップから始まる力強い疾走感のある曲。
落ちサビ前のココがフィーチャーされる場面は十戒をイメージしているらしい。
裏メロが美しくて主旋律のメロを際立たせている。
壮大なスケール感でGANG PARADEの新境地を印象づける、世界観のある曲。
CAR RADIO
アルバムを締めくくる最後はこれ。 1フレーズずつ交代で歌っていく短い曲。
アルバム1枚を通していろいろな景色を見せて、最後に広い荒野を走るロードムービーのような曲。
未来につながるビジョンを示してくれるような、短くも存在感のある曲。
聴くのがもっと楽しくなる歌声の魅力
GANG PARADEは、メンバーの個性が歌声にも現れていてそのまま曲の魅力につながっている。
アルバム発売時のメンバーを写真左から紹介します。
- ココ・パーティン・ココ:茶髪ロングヘア。低めの声が魅力、ピッチが抜群で安定感がある。
- ユイ・ガ・ドクソン:メガネ。普段の声と歌声が近い、舌足らずな傾向、低い声から高い声まで音域が広い。
- テラシマユウカ:背が高い金髪ボブ。ウィスパーボイス。
- ユメノユア:赤髪ピアスちゃん。見た目とは裏腹に歌声に感情がこもっててエモい。
- アヤ・エイトプリンス:背が高いおかっぱショート。強くてストレートな歌声、高音がエモい。
2018年3月3日レンタルトレード終了により元のグループに戻った。
戻ってきたカミヤサキも声の系統が似ているのであまり違和感ないと思う。
- キャン・マイカ:黒髪ロングヘアー。ダンスの振り付けを担当。万能でバランスが良い、ラップも歌唱も安定している。
- ヤママチミキ:緑髪。独特の歌声、慣れるとその声がクセになる。表情を含めて表現力が抜群。
こちらの特徴を踏まえて聴くと、自分のタイプの歌声が分かってきます。
さあ、アルバムもう一周聴いてみましょう。
また、GANG PARADEについて触れていますので、こちらの記事もお読みください。
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