アジアの音楽|いま聴きたいアジア(台湾・シンガポール)のインディーポップ6選

案の定、もうSpotifyから離れられない。

新たな音楽とのマッチングの鍵を握るのは、圧倒的にストリーミング配信になりつつある。

もはや情報が多すぎて消費することもひと苦労。耳を通り過ぎてしまったが最後、忘れてしまうこともある。

言葉に馴染みがない、つまり海外の音楽はなおさら記憶に残らないのではないだろうか。

だからひとときでも心に爪あとを残してくれる音楽を少しずつでも記していきたいなと思い、今日も筆をとる。

逆に言葉という枷(かせ)を取っ払ってしまえば、海のむこうのクールな音楽にどんどん出会える。

世界は広いな大きいな。地域やジャンルの交配も進んでいるけれど、まずは近場、最近のアジア音楽を一緒に聴いてみませんか。

Sobs


台湾でまとめようと思っていたけどどう考えてもSobsは外せない、と思い至った結果シンガポールをねじ込みました。

声がおそろしくかわいくない?

健康的でキュートなガーリー像に弱いので音楽もまるごと全肯定。

いやでも真面目な話、ドリーム・ポップって女声とのかけあわせで真価を発揮するんじゃないかと思っていたけれど、このSobsで確信に変わったよ!

爽やか、甘酸っぱさ、そんなシチュエーションの背景はぜんぶ彼女たちに任せていいよね。

Elephant Gym(エレファント・ジム)


ただただ超クールなElephant Gym

インストもありつつ、歌いながらタッピングするベース。
こういうアプローチは意外と誰もやっていなかったかもしれない。少なくともわたしには新鮮で、目から鱗だった。

3ピースということをまったく感じさせない。そして空間に敷き詰められた音が盛り上がるごとに比例していく熱量。
それでいてクレバーな音の帰結。

"マスロック"と銘打っているけれどジャズ寄りではないだろうか。

変化球で音のサンプリングを挟み込んできたり、リズムパターンが変わったりして、自在に音の潮目を変えてくる。

次はどんな音を展開してくれるんだろうか、とワクワクする。

Flecklesもそうだけど、兄妹揃ってセンス抜群じゃないですか?

ベースとギターの絶妙な絡みでどんどん音に飲み込まれていく。そして長らくElephant Gymの音楽に留まらせる確かな心地よさがある。

昨年はりんご音楽祭にも出演していたようだ、観たかった・・・。

落日飛車sunset rollercoaster(サンセット・ローラーコースター)


すでに知名度のある落日飛車。

サイケな音像にシンセやサックスが華を添えている。

70〜80年代シティーポップの空気感も併せ持ち、AORとしても聞きごたえのあるバンドだ。

スローでどこか浮世離れした音はさすがのセンスとしか言いようがない。

Deca Joins(デカ・ジョインズ)


世界をメロウに切り取る。ロックを軸にドリーミーにもジャジーにも振り切れる実力派。

The Fur.(ザ・ファー)


台湾のドリームポップ・バンドで、先述したDeca Joinsと同じレーベルだ。

音楽的ルーツは多岐にわたるという。
テレキャスのクリーンな音、チープなMV、どことなくアンニュイなボーカル、どれも不思議と魅力的に映ってしまう。

Fleckles


台湾シティーポップの先駆け的存在。最近ますます洗練されている。

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アジアのインディーポップ プレイリスト


アジアのインディーシーン、ますます面白くなりそうで期待。

現場からは以上です。

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