地元の書店に行ってみて、がっかりすることはよくあります。
欲しいCDはまず置いてない。雑誌も少ない。
話題の本もあまり置いてなかったり、冊数も多くない。
定点観測のようにチェックしている、いつもの棚のラインナップも変わっていない・・・。
田舎の書店に最低でも週一で通っておいて、代わり映えや刺激を求めて逆ギレしている私が悪いですね・・・。
(ごめんなさい!)
私が住む長野県は「平安堂」という書店がメジャーで、県内に15店舗ほど展開しています。
ただ、近年はAmazonをはじめとするネット注文が便利すぎて、書店もその影響をもろに受けています・・・。
もしも、唯一本が直接手にとれる場所、平安堂がつぶれたら困るし、悲しい。
だから、「できるだけ店で本を買いたい」とつねづね思っています。
その思いに応えてくれるサービスがe-honで、実際、頻繁に利用しています。
こんな人に利用してほしい
- まだまだ紙の本がいい
- 在庫が豊富な書店が近くにない
- 「どうせ行っても欲しい本は置いてないだろうな」とあきらめている
- 予約カードとか取り寄せの手続きが面倒、はずかしい
- でも地元の書店が無くなるのは困る、少しでも応援したい
e-honのサービス
ネット書店「e-hon」(イーホン)
→本、雑誌、CD・DVDをお近くの本屋さんに送料無料でお届け!
引用:ネット書店e-hon
つまり「e-honのサイトで欲しい本やCDを注文してくれたら、指定した書店に届けるから受け取ってね」という仕組みです。
利用する手順は以下の通り。
①対象店舗の確認
まず、住んでいる地域にe-honのサービスを導入している書店があるかを確認します。
※もし近くに対象店舗がない場合でも、1,500円以上無料の自宅配送サービスがあります。
②登録
生活圏内で利用できそうな書店が見つかったら、会員登録をして、受け取る店舗(My書店)を登録します。
③注文
e-honで欲しい本などを注文します。
※商品ごとに発送までにかかる時間の目安が記載されているのでチェック。
④通知
登録しておいたメールアドレスへ③の注文情報が届くので確認します。
その後は、発送完了した時と商品がMy書店へ到着する時に通知がメールで届きます。
⑤受け取り
到着予定のメールが来たら、My書店で商品を受け取って支払いをします。
レジに行ってe-honで注文した旨を伝え、名前を言うだけで商品を持ってきてくれます。
完了!
ポイントがつく
そもそも、e-honというサービスを知ったのは、その平安堂の店内で流れていたインフォメーションがきっかけでした。
「ネット書店e-honをご利用で、ブルカポイント7倍」
え?7倍?
(ブルーカード:平安堂が導入しているポイントカードシステムで、ポイントがたまると自動的に商品券が送られてくる仕組みです。)
頻繁に利用してるので、ポイントがたまりやすくなって商品券の額が増えるならメリットしかない。
そう思ってチラシをもらい、すぐに登録しました。
時期によって7倍だったり、3倍だったりキャンペーンの内容は変わりますが、
書店はポイントを増やしてでもe-honをたくさん利用して欲しいんだなということは十分に伝わってきます。
ただ、もちろんe-honには独自の「e-honポイント」があり、そちらを導入している書店もあるようです。
Amazonとの使い分け
ここまで書いてみて、書いている私自身、「このサービス内容なら、まだまだAmazonに軍配が上がるな」と思っています。
「Amazonのほうが早いし、最初から自宅に届けてくれるじゃん」という意見はド正論です。
ただ、Amazonにはなくてe-honにはある素晴らしい点があります。
それは、登録した「My書店」にマージンが入るということ。
e-honは送料無料・手数料なしなので、サービスを利用しても基本的に消費者の負担はありません。(交通費をのぞく)
だったら、私は同じようにネット注文するなら、地元の書店に少しでも利益があるe-honを利用したい。
(ただ、急ぎの場合はどうしてもスピード感のあるAmazonを利用します。)
このe-honの仕組みに賛同して積極的に利用している人もいるようですので、紹介します。
【試してみた】ネットで注文して地元の本屋さんで受け取る「e-hon」が泣けるサービスだった件:普通のおじさんとソーシャルメディア。:オルタナティブ・ブログ https://t.co/36iKBYhK0W
— はな (@secretpeony) 2017年9月29日
妻がトーハンの「e-hon」をよく利用するようになった。妻がネットで本の注文をして、指定の日に、旦那が勤め帰りに駅前の書店で受け取る。夫婦の連携。けっこう便利だ。どこかの某巨大ネット書店みたいに配達を家でじっと待つ必要もないし、宅配業者に過当労務を強いる事もない。
— 男川正朗 (@masarosan) 2017年8月19日
e-hon、宅配で注文してもMy書店の実店舗にマージン入るってマジか……。じゃんじゃん利用しよ
— うらさん (@_uranes_) 2017年7月9日
書店の魅力をもういちど考えてみる
冒頭の「書店にがっかりする話」に少し戻ります。
本を読むのが好きな人は、「本との出会い」にも期待していると思うんです。
「書店で偶然手に取った本がとても良かった」という経験。
買うつもりがなかった、期待してなかったというマイナスからプラスへの急上昇は
読書ライフを続けるうえで刺激的で、とてもうれしい出来事。
そして、実店舗の一番の強みや魅力だと思います。
でも、書店が衰退していくということは、そういう機会も減ってしまうことだと思うのです。
e-honを利用する人が増えれば、地域の書店も少しは盛り返すかもしれない。
e-honの受け取りのついでに、店内で何か買うかもしれない。
個人的には、e-honがつくった「書店に足を運ばせる仕組み」に乗じて
書店はどんどん攻めてほしいと思います。笑
e-honの注文情報からマーケティングできないのかなー。
ともあれ、私はこれからもe-honを利用して書店にどんどんお金を落とします。
あなたも地元の書店を応援しませんか。
書店で出会って、今も私にとって大事な「お気に入り」になっている本も紹介しています。
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現場からは以上です。