「GANG2」GANG PARADE|"幾多のドラマ"を経たギャンパレの未来が動き出す

メンバーにとっても遊び人(ファン)にとっても、ここ1ヶ月はめまぐるしく濃厚なものとなった。

今年の3月初旬にレンタルトレードが終了し、オリジナルメンバーであるカミヤサキがGANG PARADEへ帰ってきた。

その後行われたWACK合同オーディションで新メンバー2名の加入が決定。

そして今日、ZeppDivercityでグループ過去最大キャパのワンマンライブを行う。

この大きな変化がたった1ヶ月の間に起こった。

ワンマンライブを翌日に控えた昨日、GANG PARADEの新曲のMVが公開された。

9人になって初めてのシングルとなるこのGANG2。どのような曲になっているのだろうか。

ギャンパレの変遷をなぞるストーリー


暗い背景に9つの鮮やかな衣装が映える。

メンバーも増えて衣装もカラフルなので色味を抑えた背景がちょうどいい。

まず初めに耳にとまったのはオーケストラサウンド。

BiSHやBiSでは採用されているオケも、ギャンパレの楽曲では新鮮に聞こえてくる。

個人的には、覚醒しているGPマイカと単純に好みなココパテのファルセットが抜群に良かった。

Beyond the Mountain」とはまた違った壮大さを持った美しい曲。

そして曲全体の第一印象は、今までの曲の中であえていうなら「Barely Last」の雰囲気に近いと感じた。

いや、でもやっぱりGANG2はまたギャンパレの新境地を切り開いた感がある。

ギャンパレは改名も含めてグループの変遷が大きく語られることが多かった。

それを想い起こさせる「幾多のドラマから 選択を迫られて」というパートをカミヤサキが歌っている。

狙った歌割りだとしても、活動休止やトレードの苦難に身を置いてきた彼女が歌っているところに、こみ上げてくるものがある。

MV自体も、ギャンパレ変遷の象徴のようなサキちゃんを中心に据えている。

「もどかしい思い どうしよう」は、前進しかける度に変化を求められてきたメンバーに重ねた歌詞に聞こえてしかたがない。

そして「もどかしい思い 凭(もた)れた」、ネガティブな感情は食傷気味で、

「ずっと諦められない」から「諦めずともにいこう」という歌詞の変化。

MVの中盤からモノクロのサキちゃんが消える。

ギャンパレはこの曲で過去をまとめて清算したんだなと私は感じ取った。

GANG2はこの先、"GANG2以前と以降"と語られるギャンパレのポジティブな転機になる。そうなってほしい。

この先もたぶん何かが起きていくけど、グループの絆は強くなっているからもう大丈夫だ。

最近ではメンバーみんな一緒になって変化を受け止めて進んでいる雰囲気が伝わってくる。

今までグループの動向の話題が大きくて曲の魅力が隠れがちだったけれど、ギャンパレの曲はもともと名曲ばかり。

グループの雰囲気が「陽」に振りきって曲から受ける印象も変わってきた。

それぞれの個性を持つメンバーが踊って歌うことで、曲の持つストーリーも際立ってくる。

だからギャンパレはライブが真骨頂だと思う。

残念ながらワンマンを観に行くことはできないが、今日からまた新しいギャンパレが始まる。

更新していくギャンパレをこれからも見届けたい。

現場からは以上です。

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