最近はもっぱらGi Gi Giraffeに夢中だ。
東京を拠点に活動するGi Gi Giraffeは、Keiyu Yamamoto(Vo/Gt)を中心とした宅録プロジェクト兼バンドのような形をとっている。
知ると納得だけど、樹木希林がバンド名の由来だ。
まず一聴すると、ごちゃっとした音が多いジャムバンドといった感想。
聴いていくうち耳にとまるのは、ギターリフが印象的なローファイサウンドだ。単純なバッキングではないフレーズに心が揺れる。
どんな音楽がルーツになっているかといえば、たとえばThe Black Keys、Big Strides、Lou Donaldsonなど実に様々なアーティストに挙げている。
ビバップ(ジャズ)やブルース、ファンクなどじつに多彩なバックグラウンドを持っていることがわかる。
そうやっていろんな音楽の文脈を存分に匂わせつつも、仕上がりはあくまでもポップなところが大きな魅力だ。
絶え間なく続くギターフレーズの隙間に、「こんな音あったっけ?」とはっとするようなフレーズが見つかる。
4拍目のフレーズ・音の期待感で引き込まれ、リフが転がるように次々と展開していくのがなんとも気持ちいい。
Got the cash but I don't wont weekdays longer.
金よりも週末が恋しいよYou think I'd better start part-time-work.
アルバイト生活に変えたらって?Wake up early just to write a song.
曲づくりだって朝からできる
詞も実体験を思わせる。会社で働きつつ、帰宅してからの曲作りに思いを馳せる描写だ。
こういう等身大なところが共感を持てるところでもあり、リラックスして楽しく聴ける。
今年は活動休止期間の遅れを巻き返すべく、毎月リリースが続くようなので期待したいな。