悲しいことにしみじみとした喜びより、身体を裂くような悲しみのほうが強烈に記憶に残る。

アゲンストザペイン。これはBiSにまつわる出来事そのものを指している。

BiSを知らない人はこれを読んでほしい。

BiSリーグは痛みを伴う成長痛となるのか?

今年3月にさかのぼる。
恒例となりつつある合宿形式のWACK合同オーディションから続々と合格者がでた。
名前が発表されるたびに歓声が起こり、それぞれのグループへ振り分けられていく。

しかしニコニコ生放送を見ながら温かい祝福の気持ちでいられたのは、ほんの束の間だった。

「BiS、2チームに分けまーす」
「BiS1st、BiS2nd、Jリーグ方式を取り入れます」
「メンバーを都度入れ替えます」

この社長の発表で空気が混乱に満ち、BiSの新章はBiSリーグの実施、つまり人気投票によって順位がつく混沌とした個人戦となることが決まってしまった。

BiS1stはメディア出演、ソロバージョンでの音源を収録、MV撮影に予算がかけられるなど待遇が優遇される。

個人戦、でもグループ全体として実力も底上げして飛躍したい。
メンバー2人の脱退。
他グループからの完全移籍。

いろいろな状況や思いのなかで、心がバラバラになりそうなときもあっただろう。メンバーの政見放送やつぶやき、インタビューなどからそんな悲痛な気持ちを察したこともあった。

BiSリーグは全都道府県ツアーとともに現在も続いていることもあって、新メンバーに劇的な成長をもたらしている。
既存メンバーのほうが有利だろうという予想から、新メンバーがいきなりBiS1stへ入る番狂わせも起きた。

こういう収穫もあったことから、BiSリーグが荒治療的にグループを良い方向へ導いているのかもしれない。

BiSのストーリーが深く突き刺さる理由


BiS1st ver.

アゲンストザペインの背景をうんざりしながら読んでくれた察しのいい人は、もうとっくに気づいているかもしれない。
今回のBiSはまさに現在進行形の気持ちをそのまま歌っているということに。

正確にいえば心の奥の気持ちに限りなく近いと思わせる歌詞だ。
メンバーの心の機微は、想像よりずっとファンに伝わっていく。
もどかしさ、理不尽さ、悲しさをひっくるめた痛みという感情はこの音楽にすべて集約されている。思う存分思いを吐露できる。
本音を吐き出すアゲンストザペインだからこそわたしたちにもより響いてくる。


BiS2nd ver.

印象的なところを抜粋してみた。

見慣れた景色にサヨナラを
気持ちついていかなくても
辛いことも楽しいことも全部味わったね

時には僕らを突き落とし
手を差し伸べる仲間がいた
悔しい日々を
引きちぎる毎日を繰り返してた

胸打てハートブレイク
主題歌はハートブレイクが似合うはずさ
あぁなんだこんな簡単だったんだ

感情よ くたばれ
涙がこぼれ落ちるけど
夢を乗せて、夜を越えて
過ごした日々全部捨てないさ

I love you!! I love you!!
綺麗な星と夜空世界
音を立てて
崩れ落ちる
でも感じる届きそう against the pain

耐えきれず放つ言葉たち
大嫌いだったものばかり
傷つけられるよう仕掛けられてる

胸打てハートブレイク

感情よ くたばれ、と押し殺してもそれでも消せない感情がある。
サビのハイトーンも手伝って、切なさの目盛りを振り切ってくる。
MVも1stの真っ直ぐさと儚さ、2ndのがむしゃらな日々の振り返りと再構築、ぜんぜん別物のストーリーだけれどどちらも説得力を持って胸にくる。
初めて見たときは涙が出てしまった。

痛みを切り捨てることは簡単だ。
だけれども痛みに意味を見出して進んでいく姿が美しいこともある。
痛みが心を奮起させることもある。
そう考えたらこの曲からは希望も感じるんだよ。

本音に近い感情を解放させる術"アゲンストザペイン"を手に入れたBiSは、きっとマイナスの感情も昇華していく。
それが新しい強さになればいい。

"主題歌はハートブレイクが似合うはずさ"
痛み苦しみこそがBiSだと言われたらそれまでだけど、ファンとしてはできればメンバーには笑顔でいてほしい。

果たしてこの曲が違う意味を持って響いてくる日は来るのだろうか。

現場からは以上です。

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