今回は、よくある断捨離にまつわる話をしようと思うのですが、「好きなモノに囲まれる」のと「断捨離」ってイコールじゃない気もするんですよね。
問答無用で不要なものをどんどん捨てていこう、という話がしたいわけではなくて。
片付けを通じて、そこにくっついている思い出とか自分の考えもいったん棚卸(たなおろし)したら?という提案です。
考えることをやめてしまっている人へ
仕事が忙しい。時間が無い。
帰宅したらとりあえずテレビをつけて部屋をにぎやかにし、なんとなくSNSを開く。
ご飯の片手間にインスタやtwitterを眺めたり、テレビを見たりして、気づいたらあっという間に寝る時間になっている。
そして、翌日になるともう内容は忘れている。
それ、本当に面白いと思って見ていますか?
流れてくる情報を眺めていて一瞬心が動かされることがあっても、すぐに忘れてしまう。
それは特に何も考えていないからなんだと思う。
何も残っていないなら、何もしていないのと同じ。
なんとなく時間を浪費してしまっていることに、不安になってきた。
でも、何をすればいいのか分からないし、やりたいことも思いつかない。
大丈夫、そこから一歩抜け出すヒントがここにあるかもしれない。
自分の棚卸とは?
棚卸とは、今の自分としっかり向き合うこと。
・自分の考えを整理する(思考)
・生活空間の片付け(モノ)
・人との付き合い方を考える(人間関係)
この3つについて考える。
大切なのは、今の自分には何が必要なのか、大切に思っていることは何かをしっかり自覚すること。
そうすると、自ずとこれから送りたい理想の生活や手に入れたいもののイメージも見えてくる。
そういうのワクワクしませんか?
棚卸をするとどんないいことがあるのか
棚卸をして自分自身を整理してみると、いろいろな収穫があります。
- 好きなモノ・大事にしたいものが明確になる
- 悩んだり迷ったりしないシンプルな思考になる
- すぐに行動できる
- ストレスが減る
何より大きいのは、時間とお金が手元に残るということ。
棚卸(片付け・整理)が時間やお金になる、といわれても、それらは一見関係ないことのように思えます。
でもとても深い関係にあるんです。
まず、社会人としての生活にはあまり節目がないのです。
入学・受験・卒業・部活のように数年のスパンで節目やイベントがあった学生時代に比べると、
社会人の大きな転機は「転職」と「結婚」くらいしかない。
生活に変化のない日々を長年続けていくと、仕事を頑張っていこう!というモチベーションを保てなくなってきます。
そして、責任が増えれば少なからずストレスを抱えることになります。
だからお金と少ない時間を使って、自分で刺激をつくったりご褒美を与えるしかない。
そうすると、誘われた飲み会に「断る理由がないから」と参加したり、
ネットショッピングで散財してみたり、
話の内容とメンバーがだいたい同じ女子会を頻繁に開催したりします。
私自身がそうだったし、それ自体を否定するつもりはないけれど、
無自覚でなんとなくやっていることの危うさに早く気づいたほうが良いと思うのです。
こういう危うさは、棚卸をして初めて気がつきます。
だから、棚卸が時間とお金になる、という意味は、
自分にとって必要なものが明確になると、余分な時間とお金を使わなくなるということです。
このとき初めて、それまで浪費してきたものの大きさに気がついて愕然としました・・・笑
棚卸の方法と体験談
片付けのリバウンドをしない、ということで参考にした方法はこちらです。
- 「人生がときめく片付けの魔法」 近藤麻理恵
ベストセラーの「片付け本」なので、知っている方も多いと思います。
この片付け方の一番の特徴は、「触ったときにときめくものだけ残す」という方法を提唱していること。
それまで片付けに挫折しがちでしたが、何回も読み返して、ほとんど実践できました。
本の内容で、特に私が参考にして実践したことはこちら。
- 理想の生活から逆算して、手元に置いておきたいモノだけ残す。
- 部屋(空間)ごとではなく、用途やカテゴリー別(コート・本・文房具など)に一カ所に集めて判断する。
- シーズンものは「来年も会いたいかどうか」で判断する。
- 残すか迷うものは、写真をとっておいて保留の箱に入れる。
- 保留にしていたものは半年に一度チェックし、そこから出さなかったものは処分。
- 写真をとってデータで残せば満足するものは処分する。
- 家族との共有スペースに個人のものは置かない。
- 思い出の品(写真や手紙)は一番最後に判断する。
- 処分するものには今までの感謝をこめてお礼を言う。
他にも、いろんな目からウロコがありました。
もう出版から10年以上経っていますが、未だに話題に上がっています。
片付けとは人生に片を付けること
こんまり先生の本
人生がときめく片付けの魔法からの言葉ですがその通りだなと思います。— 竹吉(たけきち) (@takekichi1st) 2017年10月29日
昔はこんまりさんのときめく片付けって少し理解出来なかったけど、ときめく片付けの漫画本が出てたので読んでみたら、物を大切に扱っている姿勢が良いと思いました。物を大切にしてたらお礼も言いたくなるわな。
— 響43%(モク)10/15・う07 (@hibiki_43) 2017年10月20日
それからこの考え方にプラスして、時間が無いときは自分に「10個ルール」を設けていました。
周りにあるものを手にとって、いるかいらないかの判断を必ず1日10個やるということ。
迷ったら保留にすればいいし、10個なら15分もかからないです。
「ときめく片付け」と「10個ルール」のもと、今でもたまに部屋を見直しています。
最終的に、不要なモノはリサイクルショップに持って行ってスッキリ。
ちなみに、お金の整理・活用については、この記事で詳しく書いてます。
手元に残った時間とお金でなにをしようか
自分を棚卸しすることで得られるもの。
それは、あなたにとって必要で、大事にしたいものがはっきりすること。
そして、好きなことに時間とお金が使えるということ。
これに尽きます。
手元に残った時間とお金で、
趣味に没頭したり、婚活したり
スキルアップの勉強をしたり、本を読んだり
スポーツをしたり、家族と過ごす時間を増やしたり・・・
大げさかもしれないけど、未来の可能性につながると思っています。
「スッキリした好きなものに囲まれた部屋で、何をしようか考えられるようになる」なんて
良い未来しか浮かんでこないはず!
現場からは以上です。