【日々のあわ】2018年10月のこと|Aさんとハンバーグ

1年に1度ほどしか会わないAさん。
わたしの仕事復帰も迫っているので忙しくなる前に、とご飯に行ってきた。

食べたいものを聞くと、返ってくるのはいつもハンバーグ。
店に入ると、テーブル席あいてるのにカウンターに座っていて思わず笑ってしまう。

Aさんとは一緒に働いていた時期があり、いまはライフスタイルも仕事もまったく違う。

共通項のほうが少ないはずなのになぜか話がしたくなるのは、やる気のない上司の下であがいて仕事をしてきた同志という意識が今もあるからかもしれない。
いつも涼しい顔で当たり前に120%の仕事をして周りを圧倒していた。

本人は何とも思っていないようでいつもひょうひょうしてふざけている。
「わたしなんてほんとちゃんとしてないから」と何回も言う。

自分より親に近い年齢の人だけど、いまは友達みたいな不思議な感覚を覚える人だ。
ポケモンGOのレベルはもうとっくに追いつけない。

Aさんは自分のことを気楽でズボラな性格だと言い、アメブロ的なところで気ままにブログを書いたりもしているらしい。
でもサイトURLは頑なに教えてくれない。
わたしが見せた息子の写真を見て目を細めている。せわしない。

最近は興味を持てることがなくなりつつあることが心に引っかかっているようだった。
「興味を持てない・新しいものを取り入れられないのは老化の始まりらしいからヤバイね」と言い合った。

スニーカーを買うときは毎回NIKE IDでフルオーダー!というこだわりぶりを考えれば、老化問題はまだ遠い話だと思うけれど。
そうそう、話を引き出していくと何かしらこだわりを持っているAさんが好きなんだ。

いまの暮らしに張り合いを持ってもらうためにも、独自ブログの道も開けているんだよと話してみようかな。うん。

カウンターでチーズハンバーグを頬張りながらの近況報告はあっという間だった。
楽しかった。いまは日が暮れてから外出することが難しいから余計に。

当たり前みたいにご飯のお金を払ってくれた。恐縮してたら「次に会うときにワインつきのステーキおごってくれればいいよ」と笑ってた。
おそらく次もお金を払わせてはくれない。
もちろんおごってもらうためにご飯に行くわけじゃないんだけど、どうしたら借りを返せるだろう。

Aさんはわたしがいつかたどり着きたい女性像にとても近い。
あいつ話しててなんか面白いなって思われるように、いろいろ感じて暮らしていきたいなと思う。

ハンバーグ屋を通るたび、いつもAさんを思い出す。

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