雹(ひょう)が降ったかと思えば、30℃を超える真夏日もある。天候の振り幅が大きすぎやしませんか5月。
令和になった。先日行った出張先での世間話によれば、昭和から平成に変わった時は多くの災害に見舞われたらしい。
今回の元号改元はそんな流れをなぞらないで穏やかに過ぎていきますように。
さて最近の週末はといえば、息子の体力を発散させるための公園通いでほぼ終わっている。すべり台の無限ループ。
代わりと言ってはなんだけど、行動範囲がせまいならせめてカルチャーにはどっぷり浸かりたい!と、できるだけ摂取している。
BiS解散
5月11日、BLITZ赤坂にてBiSが解散した。
が、ツアーファイナル生中継をリアルタイムで観れなかったことも「仕方ない」と心のどこかで割り切ってしまっていた。
「いま最後のライブの最中だなあ」と思いながらもスマホで流し見する気になれず、実際には洗濯物をたたんだり夕食を片付けたりと、いつもの生活を優先していた。
きっとわたしの気持ちは名古屋公演で完結してしまったのだ。
所属事務所にとどまる子、FA宣言をして事務所を去る子、芸能界から去る子。
解散ライブ後にアナウンスされたメンバーの進路を聞き、同じ形では居られないという現実を突きつけられ、あたらめて悲しくなったのだった。
繰り返す思い出は 振り向かずに駆け抜けてきた
元メンバー9人それぞれが、思い描く幸せへどうかたどり着いてくれよ、とただ願っている。続報を待つ。
大津市の事故
車が事故のはずみで散歩中の園児へ突っ込んだ悲惨な事故。このニュースはとても衝撃的で、我が息子だったら...と想像することもしたくないしできない。
ニュースを見たのがまさに登園の支度中で思わず涙ぐんだ。
保育園関係者の会見はいまだに観られないが子どもを亡くした遺族のコメントは読ませてもらった。この上なく立派だった。自分だったらとてもこんな立ち振る舞いはできないだろう。
しかし反面、気が触れてもおかしくない状況なのに、遺族があんなにも丁寧なコメントを出さなければならなかったことに心底同情してしまった。悲しみと向き合うご家族の静かな時間まで取り上げないでほしい。
マスコミに対して久々に怒りと悲しみの両方の感情がいっぺんにやってきたのだった。
そしてまた再認識させられるのは、人生に絶対は無いということ。家族と過ごせる"当たり前"のありがたさをしみじみと感じる。
テラスハウス
待ってました、テラスハウス新シーズン in 東京。男3名・女3名が豪邸で共同生活する様子をずっと追っていて、来年の東京五輪が終わるまで配信されることが決まっているようだ。
となれば関係者も入居するかもしれないなあ、とか、東京の五輪ムードとはかけ離れた地方で画面越しのお祭り騒ぎを想像してみた。
あと、テラスハウスを観ているとつくづくいろんな人がいるなあと思う。
「1本でやってれば極められるっていうのは勘違いだと俺は思っちゃう」
「天ぷらすげー好きだけど、毎日食ったら気持ち悪いなぁみたいな」
これは定職をあえて決めず、興味のあることを手当たり次第やっている自称モデル(25)の発言だ。
悪意をもって肩書きを書いてみたけれど、これがよい例で「ああ言わなきゃいいのに、、」とこっちが恥ずかしくなったり頭を抱えるようなものまで流れてしまう。
このストーリーには台本が無い。共同生活の記録を切りとってエピソードを強調し、"ドラマ"に仕立てあげているとわかっていても、つい見てしまうんだよね。
野次馬根性丸出しで毎週火曜の配信を楽しみにしている。
フリースタイルダンジョン
毎週現れるチャレンジャーが5名のラッパー(モンスター)とのフリースタイルバトルを勝ち抜き、賞金を獲得することを目指す。
この番組の初期には、R-指定(Creepy Nuts)、サイプレス上野、DOTAMAなどがモンスターとして名を連ねていた。HIPHOP界隈に詳しくなくても耳にしたことがある人もいるのではないか。
ネットニュースを見ていたら、モンスターの中でもラスボスだった般若が引退するらしいとの情報が。そういえば最近番組見てなかったなと思い、AbemaTVで見始めたらいろいろ再燃してしまった。
普段4分くらいの曲を聴いてることから考えれば、8小節2ターンなんてほんの一瞬だ。
その一瞬、即興の短いやりとりのなかでお互いをディスったり、熱量を吐きだしながら韻を踏み、審査員や観客を熱狂させていく。
つまりフリースタイルはどっちが"ヤバイ"かを決める、言葉のプロレスといえる。
番組のラスボスを降りることを発表した般若は、次のラスボスに指名したR-指定との引退試合を希望した。
そのバトルは是非観てほしいのだけど、特に2ラウンド目のやりとりが印象に残ってる。
ビート(曲)は ANARCHYの「Fate」。この曲の歌詞をサンプリングした般若の「ガキの頃 置き去りのシューズ」、R-指定がそこに反応した「運命に逆らうMother Fxxker」のサンプリング返し。
そして最後に落とした「だから愛を込めて 般若最低」。
フリースタイルの"ヤバイ"という表現にはクールだとか凶悪だとかオリジナリティーがあるとか、さまざまな意味が内包されている。とすればこのライムには"ヤバイ"が持つすべてが詰まっているように感じた。
去っていく般若へ向けた、文字通り愛を込めたディスに、R-指定のラッパーとしての矜持も確かに感じる。
そうやってラップの可能性にひとしきり感動してしまうのだった。
しかし、息子が寝たあとの暗闇で目頭を熱くするわたしが悪い意味で一番"ヤバイ"説もある。早く寝ろ。
といった感じで5月はDeepなカルチャーがDopeだったよ。
ではまた!